状態の良い悪いによって、私たちのお肌に良い影響・悪い影響を及ぼす『皮膚常在菌バランス』、その環境悪化の原因と対策について、前編となるコラムでは『スキンケア』に注目してお話させて頂きました。

この後編では続いてスキンケア以外の『日々の生活』についてみていきましょう。

常在菌バランスに影響を与える『ストレス』

常在菌バランスに大きな悪影響を与える要因として『ストレス』や『生活リズムの乱れ』などが挙げられます。

イライラしたり、夜更かしをしたり、これらが原因でニキビなどの肌荒れが出来た、という方も少なくないのではないでしょうか。

また、生理前になるとお肌の調子が悪くなるという方も多いですね。

ホルモンバランスの乱れが原因

これらの原因となっているのが『ホルモンバランスの乱れ』です。私たちの脳内から分泌されるホルモンは実に沢山の役割を請け負っていますが、ここで特に着目したいのが「汗」や「皮脂」などの分泌を調節する機能。

強いストレスを受けたり、きちんとした食事や睡眠を取れなかったり、また生理周期などによってホルモンバランスが乱れることで、これら汗や皮脂の分泌まで乱れてしまいます。

その結果、汗というエサが少なくなった善玉菌が減少したり、過剰な皮脂により毛穴が詰まって悪玉菌が増殖したり、『皮膚常在菌バランスが悪い状態』となってしまうというわけですね。

規則正しい生活がホルモンバランスを整える

また全身の常在菌は互いに大きく影響し合っているので、皮膚の常在菌バランスが崩れるということは、腸や口腔内など身体の様々な個所の常在菌バランスの乱れや、身体の不調を引き起こします。

勿論そのまた逆もしかりで、腸の不調がお肌のトラブルとして現れる、というのは誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。

常在菌バランスの乱れを防ぐ、そのためには前編でお話した『洗顔や高アルコールに頼りすぎない正しいスキンケア』を心がけることや、今回ご紹介した『規則正しい生活でホルモンバランスを整える』ということがまず大切です。

また身体を動かす習慣をつけることで『善玉菌のエサとなる汗を適度にかく』、更に『腸活で腸内環境から全身の常在菌バランスを整える』ということも効果があるでしょう。

これら1つ1つは小さなことですが、続けることでお肌の常在菌バランスは段々と良い状態へと近づいていき、過度なスキンケアを行わなくても、元来身体に備わっているバリア機能で美しく健康なお肌を保つことが出来るようになりますよ。

是非これを機に、体質を改善するスキンケア、本気で挑戦してみてください。

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